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繰り返しになりますが、異文化理解はとても大事なことです。しかし、それだけでは中東政治を理解するためには不十分です。それどころか、生真面目に「異文化」に自らを同一化するかたちで「理解」しようとすればするほど、もしかしたら中東の紛争や独裁を考える際に役に ...
これらのことからわかるように、トラス・ショックは政府(財政当局)と中央銀行の間の連携の確保、政策に関する情報発信・情報提供のあり方、想定外のリスクが生じた際の金融機関のリスク管理の問題など、さまざまな課題を浮き彫りにする出来事であった。
トラス・ショックについては、「安易な財政拡張に対して警鐘を鳴らすもの(海外の事例から得られる大事な教訓)」というような形で、財政をめぐる議論の中でしばしば引き合いに出される。だが、このような扱い方をすると、「日本がギリシャにならないために」というフレ ...
改めて、ロシア東欧のユダヤ人という観点から見てみると、そのシオニズムへの道は必ずしも十分に理解されてこなかった。簡単な概説では、シオニズムの契機として1881年のロシアでのポグロム(反ユダヤ暴動・虐殺)に言及され、その後で、もっぱら西欧ユダヤ人のテオドール・ヘルツルが ...
本稿では、武力紛争や政治変動の連鎖によって国家機構が脆弱になり、それに伴って国境管理が揺らぎ、移民・難民やテロ、組織犯罪といった越境的な問題が交錯している状況を分析する。また、北アフリカのリビアに焦点を当て、「人の移動(migration)(注1)」と安全保障問題の交差によっ ...
どんなことでも個人差があるように、性のニーズも高齢者、障害者と十把一からげに語ることはもちろんできない。当然、高齢者や障害者の性のニーズも多様性がある。 高齢者の利用が増えたためにシニア割引を始めたり、バリアフリー化するラブホテルも増加している。ED治療薬を処方して ...
西洋列強や日本に蚕食されてきた19世紀半ばから、「恥辱」を受ける以前の「輝かしい過去」への回帰を目指してきた中国。そしていま、大国となった中国は「中華民族の偉大なる復興」を掲げている。『中国ナショナリズム』の著者、小野寺史郎氏に、清末から現代までの120年間の歴史を ...
スケープゴートの対象となりやすいのは先述した道徳観やコントロール感の回復に役立つ人や集団であることが考えられる。投影が容易で、不安や自尊心を回復しやすい対象が選ばれるであろう。 具体的には第1に多数者から嫌悪感を持たれている異質者・異端者である。これは歴史的・精神的 ...
空襲の安全神話 1枚の写真をご覧いただきたい。 畳の上に炎があり、男女3人が水をまいている。昭和13年に東部軍司令部の監修で作られた12枚組ポスターの一つで、今でいう政府広報である。表題には「落下した焼夷弾の処理」とある。 それにしても不思議な光景である。屋根を突き破って落ち ...
1965年生まれ。1988年東京大学経済学部卒業。日本開発銀行(現日本政策投資銀行)設備投資研究所、東京大学経済学部助手を経て、現在、上智大学経済学部准教授、一橋大学国際・公共政策大学院客員准教授。専門はマクロ経済学・財政運営。最近は消費増税後の消費動向などについて分析を ...
韓国が導入した雇用許可制には「一般雇用許可制(非専門就業ビザ)」と「特例雇用許可制(訪問就業ビザ)」の二種類がある。 後者の特例雇用許可制は、中国朝鮮族や旧ソ連地域出身の高麗人など、韓国系外国人だけを対象にした特例制度である。表1にある「在外同胞ビザ(F-4)」も同様に ...
精神科病院というと、みなさんはどんなイメージを思い浮かべるだろう。傷ついて心を病んだ人が静かに療養する場所だろうか? ざわめく病棟に閉じ込められ、自由を奪われてしまう場所だろうか? 前者のような病棟も一部にはあるけれど、残念ながら、まだ後者が主流だと筆者はとらえて ...
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