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1990年に会員制月刊誌として創刊した「フォーサイト」は 2010年9月にウェブメディアとして装いを新たにしました。 「フォーサイト」の意味は「先見性」。 多種多様なニュースがネット上に溢れる時代に、 敢えて「深さ」と「専門性」にこだわります。
池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。 ¥2,750 ...
国際協調路線に背を向ける日本に警鐘を鳴らした戦前の外交評論家・ジャーナリスト、清沢洌は「外交史に関する知識」に基づかない外交政策と世論とは「根のない花」に過ぎないと看破した。アメリカ主導の国際秩序が終焉したいま、日本外交の哲学は再構築される必要がある ...
日米同盟は、中国という「共通の脅威」に同盟の存否が左右される関係へと変質している。ここで見出すべき戦後日本外交の「伝統」は、アメリカ主導の下にあっても、静かに、かつ執拗にその利益と理念を追求し、自らの望む国際秩序への部分的修正を実現してきた蓄積だろう ...
過去四半世紀、日本は時間当たり生産性を3割向上させながら、実質賃金は全く上昇しなかった。その根本には「イノベーションさえ起こせば、日本経済の課題は解決」という、ある種の幻想があるのではないか。イノベーションは本来、野性的で、富の集中と経済格差をもたら ...
二月二十五日の韓国・ソウルの天候は曇のち雪、最高気温摂氏三度、最低気温零下九度。凍り付くような寒空の下、現地時間の午前十一時、李明博・新大統領の就任式は国会議事堂前の広場(屋外!)で始まった。列席者の一人である米国のライス国務長官 ...
李在明(イ・ジェミョン)候補の懐刀、外交安保補佐官を務める金鉉宗(キム・ヒョンジョン)氏は単なる反日主義者ではない。外交官の長男として幼少期から韓国、米国、日本を行き来し、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で米韓FTAをまとめあげたタフな国際派でありながら、 ...
本書は、「大東亜共栄圏」という対外膨張策が策定された原因を、軍部の膨張主義やアジア主義、あるいは対外強硬派のイデオロギーに求めず、外務省という官僚組織、それも小村寿太郎から幣原喜重郎、そして重光葵などに至る外務省の理知的なエリート官僚たちに求め、むし ...
フセイン・イラク大統領の長男ウダイ氏と二男のクサイ氏が後継者の地位をめぐって“骨肉の争い”を演じているとの情報が流れている。カイロとバグダッドの外交筋が明らかにしたもので、両者の権力闘争は、五月にクサイ氏がイラクの支配政党である ...
「危ない資産」を、日本企業は何年分も積み上げてきた。この時限爆弾は決算期末のたびに企業を襲うだろう。四月後半から、企業の二〇〇九年三月期決算が相次いで発表された。期の前半は比較的業績好調な企業が多かったが、昨年秋以降の世界的な景気 ...
小泉首相の初の公式訪中は、日中国交正常化三十周年当日の九月二十九日を軸に最終調整に入った。人民大会堂での記念行事には当初、橋本龍太郎元首相を団長とする与党三党の代表団が参加する予定だった。しかし橋本氏が病気で訪中が困難になったため ...